一個の放射性核種が崩壊する際に、原子の数が半分に減るまでの時間を半減期と言います。この半減期を知っていると何が便利かというと、数ある放射性同位体を区別するのにそれが最も正確な指標となります。
体内に取り込まれた放射性核種が、生物学的なプロセスで体外に排出されて半分になるまでの時間を「生物学的」半減期と言います。
例えば、ポロニウム210の物理学的な半減期は約140日ですが、全身レベルでの生物学的半減期は約50日です。
また、物理学的半減期と生物学的半減期の両方の作用によって、放射能が当初の半分に減る時間を「実効半減期」と言います。
