放射能に関する備忘録。

放射能に関する備忘録です。

2015-06-01から1ヶ月間の記事一覧

半減期

一個の放射性核種が崩壊する際に、原子の数が半分に減るまでの時間を半減期と言います。この半減期を知っていると何が便利かというと、数ある放射性同位体を区別するのにそれが最も正確な指標となります。 体内に取り込まれた放射性核種が、生物学的なプロセ…

バリウム130、133、137、140

バリウムには三十数種類の放射性同位体があり、その内の一つ、バリウム130は半減期が70兆年と途方もなく長いです。 バリウム133は半減期が10.5年で、ガンマ線源として産業界で使用されています。 バリウム137は放射性を持ちませんが、セシウム137が崩壊する…

濃縮ウラン

ウランの放射性同位体の中で最も有用なものはウラン235ですが、これは鉱石中に0.7%程度しか含まれていません。 そのため、殆どの原子力発電所ではウラン燃料を人為的に濃縮しています。 実際に使えるレベルまでウラン235を濃縮するのは決して簡単ではありま…

ネプツニウム237、239

1940年にカルフォルニア大学バークレー校の研究者が、加速器の中でウラン238に中性子を衝突させて作ったのがネプツニウム239です。 ネプツニウムには基本的に使い道がなく、プルトニウム製造時の副産物として生まれる有害な放射性物質です。 プルトニウム241…