放射能に関する備忘録。

放射能に関する備忘録です。

2015-02-01から1ヶ月間の記事一覧

X線

X線もガンマ線と同じように粒子ではなく、光子で出来ています。可視光のような質量のないエネルギーの塊で、電磁波として空気中を進む。 ガンマ線に比べるとエネルギーが小さいが、二つを区別する正式な境界線はないとされている。また骨は比較的密度が高い…

ウラン234、235、238

ウランは地球の土壌や水の中に広く分布する。 天然ウランには三種類がある。いずれも不安定な放射性同位体で、アルファ粒子を放出する。その殆どはウラン238であり、ほかにウラン235とごく微量のウラン234がある。 広く分布しているのは、どれも半減期が非常…

宇宙線

宇宙線はすべて大気圏外から降り注ぐ。最も高エネルギーの宇宙線になると天の川銀河の外から来るため、地球が誕生するより前に放たれている。 また宇宙線が大気中の元素と衝突すると、トリチウムや炭素14などの放射性同位体が十数種類生まれる。宇宙線が酸素…

医療放射線

医療の世界では、放射線の利用に長い歴史があります。 ですが今日では、医療で放射線が用いられるのは主に次の三つの場面です。 一つは診断のための検査。普通はX線写真が使用される。二つ目は悪性疾患の治療。この分野は放射線腫瘍学と呼ばれ、局所に狙い…

イリジウム192

イリジウムには三十種類の放射性同位体があります。 その中でイリジウム192は、強力なガンマ線とベータ線を放出します。 そのため、産業用の放射線透過検査や、放射線治療の放射線源としてしか使い道がありません。尚、自然界には存在せず、通常は原子炉内で…

イットリウム90、91

放射性同位体のイットリウム90と91は、ともに核分裂生成物であり、ベータ粒子を放出する。半減期はそれぞれ64時間と58.8日。 イットリウム90は核実験の放射性降下物や原子炉廃棄物に含まれる。その上、親核種が半減期約29年の厄介なストロンチウム90なので、…

硫黄35

硫黄35はベータ粒子を出す放射性同位体で、半減期は約88日。大気中のアルゴンが宇宙線と反応することによって自然に生み出されます。 しかし海水中に存在する安定同位体の塩素35が中性子を浴びた場合にも、硫黄35が生成されることがあります。福島原発事故の…

アンチモン122、124、125、126、127

アンチモンには三十数種類の放射性同位体があるが、ある程度の長さの半減期をもつのはこの五つだけです。 商業用の原子炉では、炉心の核分裂反応を開始させるために安定した中性子源を用います。その中性子源としてよく利用されるのが、非放射性のアンチモン…

アルファ粒子

人の健康に深刻なリスクをもたらす放射線は、全部で5種類あります。 アルファ粒子はその内の一つです。通常、アルファ粒子は人体に無害であると言われています。 しかし、何らかの理由で体内に入ると強力な発がん性を持つと考えられています。というのも、ア…